FXと暗号(仮想)通貨の見通し 11/ 30 – 12/04, 2020

まず、先週のイベントを振り返りましょう:

  • EUR/USD. 先週の予測では、多くの専門家(65%)がヨーロッパ通貨を選好しました。グラフ分析によれば、トレンド指標の90%とD1オシレータの75%もまた、強気傾向でした。この予測は、ほぼ正しかったことになりました。“ほぼ”というのは、EUR/USDのペア通貨1.1900の重い上値を押し上げ、1.2000-1.2100への価格帯への予想だったことです。しかしながら、週末営業日では、わずか1.1960までしか上昇しませんでした。おそらく、これは、米国の週末によるものです。- 11月26日木曜日のサンクスギビングと27日金曜日のブラックフライデー
    このペアはヨーロッパ地域の免疫状況の改善により押し上げられました。たとえば、フランスのパンデミックの第二波がピークに達し、11月28日の段階的な制限措置の解除です。しかし、グローバルな多くの要因もあるため、このペアの動きの予想は困難です。先週の米失業保険の申請件数は、778千件で- 5週間で最悪の水準でした。これは、経済状況の悪化を示しています。そうは言っても、共和党と民主党はQEプログラム下での追加的緩和措置の合意に達していません。現職のドナルド・トランプ大統領は、まったく反対陣営との協力を望んでいません。
    新型コロナウィルス(COVID-19)のワクチン出現のタイミングとワクチンが今までと今後の世界経済に、どのように影響するかが明確でなく、推測しかありません。専門家は、次期米大統領ジョー・バイデンが元FRBのジャネット・イエレン議長の財務長官に任命について、全く違った評価でした。マーケットは、公開市場における米国連邦準備委員会の議事でガイドラインが提案されることを望んでいました。
    しかし、それについては、あまり明確でなく、資産購入プログラムも明確な判断に至らない議論でした。私たちは引用します: “参加者の多くは、委員会が時間経過とともに何らかの予想の更新や質的側面において結果重視のガイドラインを適用すべきだと信じていました。”それでは、すべてが形式的です。
    これまでのところ、唯一議論の余地がないことは、FRBの金融政策、2年ぶりの安値、EUR/USDが2020年8月中旬の価格まで回復した結果により、ドル指数が3月からの高値から10%以上下落です。これらの要因に、疑いようがありません;
  • GBP/USD. Brexit協議を含め、一般的に不明瞭な要因により、このペアは、ゼロと呼べるでしょう。11月の第3週にピボットポイントは、1.3300をマークしました。しかし、最初の2週間は重い上値で、その後はサポートに転じました。このペアは、1.3300-1.3400という狭い範囲で5日間の横ばいのトレンドで、下値ボーダーで取引は終了しました。;
  • USD/JPY. 米ドル指数では、円の下落が続きました。その強まる傾向と世界中のコロナの蔓延に並行して、USD/JPY は、今年3月末の水準にまで下落しました。安全通貨を求め、再び、投資家から日本円は目を向けられました。
    この通貨ペアは、先週のこのチャンネルにとどまらず、前半で100ポイント迄、トレーディング・レンジを狭めました。最終的には、さらに小さく- 週明け103.80の開始から週末の104.05円の僅か25ポイント増加で取引を終えました。;
  • 暗号通貨.今回は、悪いニュースをスキップして、大変、重要なことを紹介します。 Bitcoin(ビットコイン)の買われ過ぎについては、 私たちは、the RSI やCrypto Fear & Greed Index を含め、インジケーターで長らく注意喚起がされていると何度も書いていました。すべてがマーケットの至急修正が必要であると示していました。そして、それが起こりました: BTC/USDペアが下落し、今、トレーダーと投資家は、非常に重要な二つの問題を心配しています。 1)この修正がどのくらいで落ち着くのか? と2) これは、修正なのか、あるいは、2017年12月のbitcoin 大暴落が、また、起こるのだろうか? 思い出してください。$20,000近くなると、一転して急下落し、1年後には$3,125付近となり、実に6倍以上に縮小しました。
    主要暗号通貨の現在の盛り上がりは、10年前の9月に$10,000付近からはじまり、11月25日に$19,500付近で止まりました。ローカルな週安値は、翌日$16.280で落ち着きました。わずかなリバウンドの後、BTCは11月27日金曜日の夜に$17,000のゾーンで値がつきました。
    11月25日のピーク時には、暗号市場は$5,820億でしたが、11月27日金曜日には$5,000億にまで減少し、14%を失いました。この動きは、BTC/USD 相場に完全に関連付けられます。さらに興味深いことには、the Crypto Fear & Greed Index は7日前と同じで、まだ86を示していることであり、強く買われ過ぎであることを示し続けていることです。したがって、bitcoin の旅が終着していない可能性が十分にあります。
    Altcoins (アルトコイン)に関しては、その多くが参照している暗号通貨よりも、最近、ポジティブなダイナミックさを示しています。したがって、BTC/USD では、過去7日間で約11%以上を失った場合、例えば、それと引き換えにripple(リップル) (XRP/USD)では、約70%まで激しく増加する一方で、ethereum(イーサリアム) (ETH/USD) は、この期間をゼロという結果で終了しました。アルトコインには、まだ、良い成長が見込まれていることに注目してください。分散型ファイナンスセクター(プロエージェントのほとんどは、イーサリアムがベースになっています)のおかげで、アルトコインをリードするビジネスは夏に人気が集まりました。現在までに、投資家はDeFi-セクターに$130億投資しており、イーサリアムをウォレットに保存している数は、既に117.1万という歴史的にも多い数に達します。

 

今週の見通しに関しては、多様なテクニカルとグラフ分析の予測及び多くの専門家の意見を要約すると次のとおりになります:

  • EUR/USD. このレビューの最初の部分で、ここ数週間ファイナンシャル市場は霧に包まれていることをお話しました。新型コロナウィルス(COVID-19)のワクチンの出現ですら、明らかな有効性が、どのように特定の通貨の為替レートに影響するか不透明です。確かに、コロナウィルスによる経済へのダメージは、国により違い、回復のスピードにも違いがあります。疑うことなく、ジョー・バイデン氏指揮の下、親米政権の方針は、国内政策やヨーロッパと中国の貿易戦争の終焉を含め大きな役割を果たすでしょう。来年の考えられるシナリオとして、ゴールドマンサックスは、2021年のUSD 加重レートが6%下落を予想、シティバンクは、ドル指数が20%まで落ち込むことを否定しておらず、モルガンスタンレーは、EUR / USDが現在のレベルから1.2500に成長すると予想しています。
    多くの専門家(60%)は、今週も上昇すると見込んでいます。100%トレンドインジケーターと75%のオシレーターがH4とD1の両サイドにあります。直近のゴールは、まだ、同じです: 9月1日の高値を抜け、1.2000-1.2100での固定です。
    反対の見方は、残りの35%のアナリストがグラフ分析とオシレーターの1/4がタイムフレームでユーロが買われ過ぎであるシグナルを出しているとしています。サポートレベルは1.1880、1.1800、1.1740、1.1685です。
    今週のマクロイベントでは、12月1日と3日に発表されるビジネス活動のデーター(ISM)及び12月2日と4日 に発表される労働市場のデーターに注目です。加えて、12月1日火曜日と12月3日木曜日にはユーロ圏の消費者市場に関する統計があります。11月30日と12月1日にあるECB クリスティーヌ・ラガルド総裁及び12月1日にあるジェローム・パウエルFRB議長の発言も短期トレンドに影響を及ぼす可能性があります。;
  • GBP/USD. ドル安の一般傾向は、今後のこの通貨ペアに対する見方に影響を与えます。75%のアナリストは、 まず、1.3300-1.3400チャンネルの上限ボーダーまで上昇すると予測しています。もしかすると、1.3400のレジスタンスを突き破り、さらに80〜100ポイント上昇するかもしれないという意見は、30%のアナリストだけです。H4 と90%のオシレーターのグラフ分析とH4のトレンド・インジケーターも強気です。
    H4のインジケーターは、さまざまな見方を示しています。しかし、D1のグラフ分析では、数日間1.3300-1.3400あたりを動いた後、1.3200まで下落し、再び、この上昇ボーダー付近まで回復し、9月1日の1.3480に達するかも知れないと示しています。
    サポートレベル1.3175、1.3100、1.3000;
  • USD/JPY. ほんの僅かですが、それでも先週のこのペアの成長が、アナリスト達に下方から横ばいの動きをするという見方をさせました。つまり、60%のアナリストは、 しばらくは103.70-105.30の範囲であると推測しています。このシナリオは、D1のグラフ分析と10%のオシレーターが売られ過ぎのシグナルを示していることからです。チャンネル上値ボーダーを抜ければ、ペアは105.7でレジデンス、そして次は、106.15になるでしょう。
    残りの40%の専門家は、H4のグラフ分析と100%のトレンドインジケーター及び90%のオシレーターTのタイムフレームにより、弱気であることを示しています。最初のサポートは103.70です。その後、下方中期チャンネルのセンターラインで11月9日の安値103.15に続くでしょう。 下方最終ターゲットは、3月9日の101.17で、2020年の安値です;

  • 号通貨. チャートを見ると、現在の状況は2017年12月と非常に似ていることがわかります。同時に、多くの専門家は、市場はもはや同じではなく、3年前の暴落が繰り返される可能性は低いと述べています。確かに、個人預金者と大規模な機関投資家の共にbitcoinへの容認が増え続けています。実際に、コロナウィルスのパンデミックという背景により規制の多さがインフレからの保護としてのbitcoin 人気が高くなっています。しかし、もし、現在の落ち込みが、年末に向けて利益を得始めた巨大投機家によるものだったらどうでしょう? もし、ストップ注文が過去最高値近くで既に動き始めていたらどうでしょう?
    CoinTelegraphによれば、暴落直前に, クジラによるBTCへ の資金移動の激増が取引所で示され、これは、クジラが暗号資産の売りを開始した意図を明らかにしたものでした。しかし、クジラの後に多くの個人投資家が続きました。さらに、クリスマス休暇まで、そう遠くはありませんし、規制の必要性が高くなる期間です。
    つまり、BTC/USD ペアがさらに下落する十分な理由があるのです。2021年初めまで、少なくても新たな成長の見通しの理由がありません。もちろん、上昇への素早い動きも全くもって可能ですが。一部の主要投機家は、強気に振舞おうとするかもしれませんし、例えば、中国政府が、暗号通貨市場の供給不足を起こし、ほかのマイナーに打撃を与えるかもしれません。この点で、相場の押上げができるでしょう。
    今後については、アナリストのマティ・グリーンスパン氏の意見が妥当でしょう。彼は、2017年と異なり、市場は投機家ではなく、市場の安定性に関心のある企業や巨大投資機関により支えられていると思っています。大企業の参入で、ボラティリティが弱まり、このエリアがより魅力的になる要因につながります。上記に関連して、ほかの多くの専門家(今のところ65%)と同様にグリーンスパン氏は、今年中にさらなるbitcoin の高値に期待しています。
    その間に、市場の現在の修正局面の終了に関心があります。総じて、修正なのでしょうか、世界的なトレンドの反転なのでしょうか? 先週の営業日終値$17,000ゾーン加え、次の強いサポートは、フィボナッチの反発内に見合った11月26日に安値$16,000-16,300エリアの可能性があります。しかし、このサポートに確信がある場合、上昇局面がはじまった10年前の11月の$14,700-15,700ゾーンに戻るでしょう。
    レビューの終わりに、もう一つ、マックス・カイザー氏からグローバルな予測です。こちらのウォールストリートのベテランは、供給ショックがbitcoin を$1ミリオンまで引き上げると思っています。 “bitcoinは、急激に増加しています”と述べています。 “供給は、一日あたり、数学的に900コインと固定されています。2024年の供給量は、半分の一日あたり450 BTC 。これは、機関がマイナーから直接、bitcoinを購入する理由であり、BTCが$1ミリオンと急激に高騰すれば、人々は単に購入できなくなります。一方で、$100以下の時に購入しているジェネレーションZたちは、新しいグローバルなパワーエリートになるでしょう。まさに、世界の秩序は変化しています。”

 

NordFX Analytical Group

 

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